小林ツェインDP-N(トウモロコシたん白)
小林ツェインDP-Nは、Non-GMOトウモロコシから抽出した疎水性の難消化性タンパク質です。疎水性、被膜性、耐酸性、接着性に優れた素材で、古くからコーティング剤や造粒のバインダーなど、食品の加工助剤として使用されています。
特徴
高純度に精製された流動性に優れた粉末
水に不溶、含水エタノールに溶解
溶液を乾燥すると透明で光沢感のある被膜(フィルム)を形成
圧縮結合性(圧力で固まる)のある粉末
小林香料㈱は、国内唯一のトウモロコシたん白メーカーです。
小林ツェインDP-Nの機能と用途
1.被膜性
艶出し、味や臭気のマスキングの用途でコーティング剤としてご使用いただいています。
使用例:錠剤やカプセルのコーティング
チョコレート菓子の艶出し、ベトつき防止
毛髪の艶出し(シャンプー)
2.耐水性
耐水性コーティング、水分移行防止の用途でご使用いただいています。
使用例:糖衣錠のアンダーコート
食品の吸湿防止
食品の水分移行防止(フライ食品のバッター)
3.耐酸性
腸溶性コーティング(胃酸に耐え、腸まで届いて崩壊する被膜)や徐放性(ゆっくり溶け出す)の用途でご使用頂いています。
使用例:胃酸に弱い成分の保護、コーティング(乳酸菌、プラセンタ)
胃からの戻り臭が気になる成分のコーティング(ニンニク)
崩壊時間を遅延させた錠剤を形成する際のバインダー
4.結合性
原末(粉末)は圧縮結合性があるため、直接打錠法のバインダー(賦形剤)として、また、溶液は強い接着力があるため、造粒用のバインダーとしてご使用いただいています。
使用例:錠剤の硬度向上剤(直接打錠法、湿式打錠法)
顆粒形成(造粒)
注目の新たな機能
部分加水分解されたペプチドが、GLP-1の分泌を促進するなど新たな機能が注目されています。